静大発ベンチャーのパパラボ、サッポロビールの「泡の色」測定技術に技術協力

画像:サッポロビール株式会社HPから引用


サッポロビール株式会社(本社:東京都渋谷区)は9月13日、ビールのおいしさにも影響を与える「泡の色」を測定・評価する技術を開発したと公表しました。
同社は、人間が眼で見たままの色や質感を計測できる株式会社パパラボの“2 次元色彩計”に着目。さまざまなビールの泡の状態を保ちながら撮影できる装置を開発して、組み合わせました。
これにより、泡の表面の凹凸や乱反射に左右されない、人間が肉眼で捉える「泡の色」の違いを計測、数値化することに成功。今後は、色調にまでこだわった、より美しい「泡」の品質管理やビール商品の開発に応用していく計画です。

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さらなるビールの楽しみ方を

画像:サッポロビール株式会社プレスリリースから引用


ビールのおいしさにこだわり、常に新しい研究と開発を研究を行ってきたサッポロビール。本技術により、新鮮なビールほど泡の色が白に近く、人間の眼には美しく見えることを明らかにしました。また、麦芽の種類によって泡の鮮やかさが変化することが判明しています。
味覚だけでなく視覚で感じられるおいしさにまで迫った本研究成果。世界的なビール学会である Brewing Summit(ブリューイングサミット)にも報告されました。本技術を「泡」の評価に採用した研究としては、世界初の取り組みとのこと。
サッポロビールは、「ビールの魅力をさらに引き出す研究を推進し、さらなるビールの楽しみ方を提供していきたい」との考えです。

“2次元色彩計”とは

静大発ベンチャーの株式会社パパラボの開発した、人間が見える色を忠実に測定・再現できるカメラ方式の色彩計。2次元(面)によって測色することで、色だけでなく質感や絵柄までを比べることができる。
製造業のテストマーケティングや品質管理、食品産業における品質向上や技術承継にまで幅広く活用されることが期待されている。
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